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江戸幕府輸出海産物の研究

  • 저자小川国治

    출판吉川弘文館

  • 작성자HK+관리자

    작성일2022-11-01 16:42:42

    조회수848

책소개

俵物とは、煎海鼠・干鮑・鱶鰭などの海産物を俵に詰めて輸送したため起こった呼称であり、近世長崎貿易においては対清交易に銅代替輸出品として重要な地位を占めていたものである。これは中国の高級食品として需要の大きかったものであり、単にわが国のみならず東南アジア諸地域・南太平洋諸地域においても生産され、中国市場へ輸出されていた。この地域における俵物の生産と流通に関しても近年明らかにされつつある。さて近世長崎貿易において、対清交易に銅代替品として輸出されたいわゆる俵物三品に関しては、すでに幾多の研究成果によって明らかにされているところである。ここでは、これら先学の業績の簡単な学説史的整理を行い、もって本稿の意図する所を明確にしたい。俵物に関する研究は、すでに早くから行われているが、近世長崎貿易における重要な問題として提出された、沼田次郎氏の論文「日新貿易に於ける一問題」は俵物研究の一つの出発点であったといえよう。氏はこの中で、「此の時代の外国貿易は会所貿易として一見甚だ明瞭に知られて居る如くであるが、その具体的な相貌に就いては実は一向に知られていない。残された記述は概ね法令と会所規則に過ぎぬからである。此の小論に於ては、銅と相並んで我国からの輸出品であつた俵物を取上げ、及ぶ限り此点に注意しつつ、その輸出の展開を眺めて見やうと思ふ」と述べられ、会所貿易の実態とその産出地の実態解明を行われた。しかし、問題提起において正当さと重要さを持つこの論文も事実認識の精密さにおいてはまだ克服されるべきものを持っていた。そのためか否かはともかくとして、以後諸先学の研究は、期せずして氏の提出されたこの二方面集中した。すなわち、一は会所貿易の究明であり、二は俵物主産地、東北・北海道の生産集荷の究明である。 


출판일

1973년 1월 1일


자료소장형태

단행본